映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アンリ・ヴェルヌイユ監督「ヘッドライト」1753本目

悲しいお話だったわ・・・。
妻子ある男に恋をしてはいけないっていう教訓なんでしょうか・・・(←いつも教訓とか言うな、私)
パパに冷たい妻子ではあるけど、何十年も連れ添った夫婦でラブラブだったらその方が珍しくて、このくらいが普通だと思う。きちんと整理した家、美しい娘、元気で明るい男の子たち。
そうは言っても、こんなに若くてきれいな女の子に迫られたらふらっといっちゃうのも無理ない(よくはないけど)。
この映画ではやっぱり、クロの薄幸だけが突出してるんだよなぁ。
明るくてきれいでとっても素敵な女の子なのに、なぜか母は冷たい。どうも男運もない。
ファザコンっていう設定もあるんだろうか。
大好きな、父親ほどの年齢のジャンのことも、家族を見てしまったら諦めようと思う。気立てもよく賢明な女性です。
この頃は中絶は「もぐり」でしかできなかったのかな。体を痛めた女性もたくさんいたんじゃないのかな。

最後にジャンは、まるで何事もなかったように、元の仲間たちと、元の家族のところに戻って生活している。
こんな辛いことを耐えたから、みんなが受け入れてくれたのかな。よかったね、と思う一方、クロの儚い明るさがやっぱり切ないな。長く生きることが幸せってわけでもないと思うけど、ね。