映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

グスターヴ・モランデル 監督「スウェーデンイェルム家」2011本目

うわ〜、なんて古い映画なの。(1935年のスウェーデン映画)

スウェーデンイェルムさんという没落貴族一家の大黒柱は科学者で、特許ライセンス収入で一家を養っています。特許が切れそうになっているので、ノーベル賞の受賞を毎年待ち続けているのは、金遣いの荒い彼の息子2人と娘1人。しっかり者の家政婦がなんとか支えているけど、その生活は破綻寸前。

息子の一人の婚約者として登場するのがイングリッド・バーグマン・・・ってこんなに昔の女優さんだっけ?彼女のスウェーデン時代の映画なんて初めてです。20歳のバーグマンのまあ可憐で可愛いこと。田舎のべっぴんさん、って感じ。

ノーベル賞が始まったのは1901年でスウェーデンはそのお膝元なので、映画の題材に出てくるのもわかるけど、あまりに現代的なテーマでちょっと面食らいます。今か今かとノーベル財団の通知を待つ様子は、まるで村上春樹の取り巻きみたい(※本人ではなく)。家に実験室があるところを見ると、ノーベル化学賞狙いかな・・・。この当時受賞してたのは界面化学とかビタミンCの構造とか・・・。(まあいいか)

それにしても、スウェーデンといえば北極圏、オーロラ、というイメージが強くて、昔のドイツ映画とかと何も違わないヨーロッパ貴族の生活風景を見ても、ちっともスウェーデンっぽさ(日本人が期待するような・・・極北感?)を感じません。第一次大戦と第二次大戦の間のヨーロッパ貴族って似た感じだったのかな・・・。

コミカルで、贅沢はいけませんよ、家族は大事だよ、といったことをちっとも説教くさくなく描いていて面白かったです。

スウェーデンイェルム家 [レンタル落ち] [DVD]

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