映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

スティーヴン・フリアーズ監督「マイ・ビューティフル・ランドレット」2008本目

あなたを抱きしめる日まで」と同じ監督だ。知らずに一緒に借りてた。タイトルは「僕の素敵なコインランドリー」かな。発音はランドレットより「ローンドレット」の方が近い?

パキスタンってインドの西で、名前がオマールってことはイスラム教の国か。(東パキスタンバングラデシュになったって、今wikiで初めて知った)オマール君の英語が完璧にロンドン訛りで、完璧に私好みです。この俳優さんはこれ以外の映画にあまり出てないようですね。ダニエル・デイ・ルイスはまだ27歳なのに、遠目だと今の彼と全く同じに見えます、が、さすがに、寄るとお肌ピカピカです。

この映画は、チャンネル4(という放送局)の「テレビ映画」として作られたということで、音楽のつけ方とかエンドロールなしに突然終わる感じとか、まさにテレビ。日本では単に「x時間ドラマ」と言われる番組だと思います。ダニー・ボイルの初期の作品とかもこれで、作りの薄さだけで評価したくないなーと思います。

この映画には白人とインド系民族の住人、生活レベル、同性愛、愛人、差別と逆差別・・・など社会的なテーマがいっしょくたに入っているので、ちょっと面食らってよくわからないまま終わってしまう。もしかしたら、わかろうとしなくてもいい映画?オマールとジョニーは、カオスな世界で洗濯機を回しながら、愛し合って生きるのだ・・・と。

パキスタン移民のファミリーは、娘は出て行ったけど、無理にイギリス人に勝とうとしないで家族の絆を思い出し始めてる。ジョニーは白人どうしの仲間を離れてオマールとランドリーをやっていく。結論もバラバラだけど、誰かに合わせたり無理したりするのをみんな辞めて、前よりいい顔をしてる。

この後の英国では同性愛者を中心にエイズが流行りはじめて、皇太子妃が離婚してエジプト人と再婚する手前で事故死、いったんEUは一つになったけど間もなく英国だけ「一抜けた」しそうになってる。ロンドンの彼らはその後も一緒にランドリーがつづけられたのかな、と思うとちょっと切ない気もします。