映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ロジェ・ヴァディム監督「バーバレラ」2001本目

うわ〜。何このオープニング!未だかつてないな、これ。

防音用みたいなフェルトを厚く張った室内に、ルノアールの絵や彫像が飾られている。が、そこはなぜか無重力空間。外から戻ってきたばかりの宇宙服の人間がまず手袋を取ると、しなやかで美しい女の手。次々にその装束をぷかりぷかりと外して行くと、中から現れたのはスーパーモデルばりの裸の美女。”かんじんなところ”を、踊るタイトルロールの文字が上手く隠して彼女はとうとう一糸まとわぬ姿に・・・というところで本編が始まります。その間音楽は、おめでたいくらい明るい、昔のパンナムのCMみたいな曲(ほんとに覚えてるのか私?)。

いったいなんなんだ、これは(笑)

監督はフランス人で、イタリア・フランス合作映画なのに歌詞もセリフも全部英語ですね。当時監督の妻だったジェーンをヒロインに映画を撮るために必要だったのかな?

冒頭に「デュラン・デュランという科学者」の名前が出てくるけど、これってあの80年代のニューロマンティックな彼らの名前の語源?(Wikipediaによるとその通り)

なんか色々とむちゃくちゃなんだけど、とにかくバーバレラが綺麗で可愛くてちょっとエッチ。※この「ちょっとエッチ」感、大人向けの欧米のセクシーな映画じゃなくて日本の少年マンガみたいってことです。キューティーハニーです。(はっ、永井豪もこの映画の影響を受けてた?)うんとやらしい大人の女性(昔の「ロマンポルノ」みたいな)じゃなくて、まだ女の子とつきあったことのない男の子がドキドキする女の子。ロジェ・ヴァディム監督って・・・面白いなぁ。ブリジット・バルドーだのカトリーヌ・ドヌーヴだの、男性がみんな憧れる絶世の美女と次々につきあったりしてこんな駄作ばっかり残して(失礼)、全く謎。もしかしたら、大人になっても中身は少年のままで、だから女性たちに可愛がられたのかな・・・。

”セックス”は手を合わせること、というのはあれみたいだな。「パーティで女の子に声をかけるには」。絶対この映画が出どころだよね・・・。

バーバレラの服がまた可愛い。胸がスケスケのスーツも、毛皮の男からもらったスカンクみたいな毛皮服も、シルバーのスーツもグリーンのスーツも。もう、趣味がいいんだか悪いんだかわからない映画だなー。

 

 

 いやー度肝を抜かれた。ドリュー・バリモアがプロデュース、ロバート・ロドリゲスが監督のリメイク版の話があるらしいけど、そのメンツなら私好みのおバカ映画になりそうで楽しみ・・・。映画の世界の人たちは、この映画がみんな好きなんだなぁ。。。

バーバレラ (字幕版)

バーバレラ (字幕版)