映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アラン・ロブ=グリエ 監督「グラディーヴァ マラケシュの裸婦」1982本目

最近のネットニュースで、この監督の作品が集中上映されるというのを見て興味を引かれたので、今借りられるのをとりあえず1本借りてみました。

やたらと「官能的」と書かれていますが、いやらしくもないし官能的とも思えず、アヘン窟みたいなゆったりとした退廃に飲み込まれて出られなくなった男の、哀れで美しいお話という感じでした。

この監督が脚本を書いたという「去年マリエンバードで」はあのゆったりとしたテンポや夢の中みたいなセリフが好きでした。この映画を見てみると、マリエンバードのちょっと酔ったような不思議さは、アラン・レネ監督というより脚本を書いたこの人の個性だったんだな、と気づきます。アラン・レネ監督の他の映画って、もうちょっと現実っぽい。でも、どっちか一人より、二人で作ったマリエンバードの方が私は好きかも。

あれ、「木と市長と文化会館」の市長の恋人で小説家だったアリエル・ドンパールが出てる。この映画でも小説家と名乗ったり女優と名乗ったり、得体が知れないキャラクターです。ジェームズ・ウィルビーは大昔「モーリス」で素敵なブロンドの若者を演じた人ですね。(すぐわかってしまった)フランス語話せるんだ。

オチのない夢みたいな作品だったなぁ。でも、この1本だけで決めるのはつまらないので、他の作品も見てみよう。

グラディーヴァ マラケシュの裸婦 [DVD]

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