映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

行定勲監督「リバーズ・エッジ」1949本目

原作のマンガが連載されてたのは1993-4年だそうだ。単行本を読んだときはとっくに社会人だったはずだけど、少年少女のような気持ちで読んだ記憶がある。怖いマンガだなと思った。二階堂ふみの出る映画は、彼女の存在感が球体みたいに強くて無傷すぎて、「怖い」が入り込む余地がほとんどなくなる。彼女が主役をやることで映画は強くなるけど、この映画で描こうとするのが「傷」ならもっと弱い人を使わなければ。

一見静かな毎日の映像が多いけど、本当は山田への暴行以外にも、彼らは色々なところで長い間傷つけられてきてここに至ってる。行定監督の作品は、「心」の描き方が男性的で私には少し物足りない。それでも、原作に余計な意味を無理に持たせようとしたりしなかったのはよかったです。(オザケンで終わるのだけは、違うと思うけど)

あ、わかった。監督はきわめて自然に、自分なりに、彼女たちの世界に惹かれて、描いてみたかったんだ。「共感」じゃないし俳優みたいに彼女たちになろうとしたんでもない。だから距離が遠くて当たり前か。

二階堂ふみ吉沢亮はいつも素晴らしいけど、SUMIREがいいです。クールで美しく、喋りかたが落ち着いて。浅野忠信CHARAの娘なんだね。

 

「もう一度UFOを呼ぼうよ」

なんかすごく「そうだよな」って思いました。それくらいしかすることはもうないよね。

リバーズ・エッジ

リバーズ・エッジ