映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アルベール・ラモリス 監督「赤い風船」1922本目

1956年のフランス映画。

浅田美代子がアイドル歌手として1973年にデビューしたときの歌のタイトルが「赤い風船」だったんだけど(うちにシングルがあった)、これはやっぱりこの映画がベースにあるんだろうか。。

パスカルくんが学校に入る前に預けたはずの赤い風船が、出てきたときにすでに手にあるのはなぜ?

帰ってきたときは、しっかり風船のひもを握っていたはずなのに、窓から風船は出て行く。風船を出したのはこの子のお母さんかおばあさん?でもまた捕まえることができたのね。

あ、風船と喋ってる。操ってる。これは「不思議な風船」だったのか。ペットみたいなものだね。・・・多分これが絵本だったら、何も疑わずにただ書いてあることを追えるんだけど、実写だと見ているこっちが大人になっちゃって。

いじめっ子の大軍に襲われ、とうとう捕まる赤い風船・・・そして風船たちの逆襲!じゃなくて、みんなで励ましに来てくれたんだね。(←だんだん絵本を読む人の心情になってきている)うん、こういう、小さい子と一緒に絵本を読んでる気持ちで見る映画なんだな・・・。フランスの街角のブーランジェリーで、私もペストリー買い食いしたい・・・。ほっこり。