映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

フランクリン・J・シャフナー 監督「パピヨン」1921本目

ブラジルから来た少年」が面白かったので、同じ監督の映画を探して見てみました。

結構ワクワクしながら見たんだけど、スティーブ・マックイーンが・・・なんとひどい拷問のような牢獄に入れられているんでしょう。これはまるで安政の大獄だ。あの独房は、タスマニアで見た、オーストラリア本土から送られた極悪犯の中でも何かやらかした人だけが入れられる「懲罰房」と同じような感じだった。廃墟になった今は壁も屋根もなくて明るく見えるけど、実際は真っ暗で虫が住むようなところだったんだな・・・。

脱獄に次ぐ脱獄。なんかこの人、脱獄ばっかりしてませんか?(「大脱走」を思い出してる)マックイーンって、何があっても生き延びようとする自然な生命力があって、悲壮感がないんですよね。それにしてもこの映画では、やっとのことで自由になった後のパピヨンは全く描かれないというのが徹底してます。この映画の時彼まだ40歳なのに、ラストシーンでは65とか70くらいに見えます・・・が・・・何があっても生き延びる。すきあらば逃げる。このためらいのない生命力、爪の垢か遺骨の粉でもいただけば、私も少しはあやかれるんだろうか・・・。こんな人が早逝したなんて、運命って皮肉・・・。

パピヨン(字幕版)

パピヨン(字幕版)