しょっぱなからエドワード・ノートン(「アメリカン・ヒストリーX」や「ファイト・クラブ」より前の1996年、まだ30歳のふらふらっとした若者)がドリュー・バリモアに向かって愛の歌をうたってるんだけど・・・これ何?(笑)「ラ・ラ・ランド」じゃないよね?
この映画は、自然と笑えたなぁ。認知症が進んだお祖父さんは、生きてても死んでからも可笑しいし、いきなり切れるエドワード・ノートン好青年も、ハリー・ウィンストンのジュエリーを仕込んだスイーツを丸呑みする彼女も。凶悪犯ティム・ロスとドリュー・バリモアが突然恋に落ちるのも。リベラルを自称している夫婦の息子が一人だけ典型的な保守派なのも可笑しいし、凶悪犯と恋に落ちた娘を見て突然保守派に豹変するのも。ドイツ系の家政婦も。
でも、全員がグルーチョ・マルクスの顔をしたパーティはちょっと「センスがいい」と思えず、ウディ・アレンっぽくないなぁ。恋愛をする人が多すぎてどこが真ん中かわからないし、大いに笑えるけど割とこの監督にしては何も残らない映画、、、という気持ちになりました。