映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

オットー・プレミンジャー監督「バニーレークは行方不明」1911本目

1966年のアメリカ映画。

この監督の「ローラ殺人事件」面白かったんだよなぁ。

冒頭のキッチンでテーブルにたくさん並んでるの「ジャンケット」というのは、牛乳で作ったデザートらしい。知らないデザート、こういうネーミング・・・というあたり、イギリス映画かと思ったよ!舞台もイギリスだしね。

若いお母さんアンを演じてるキャロル・リンレイ、きれいで可愛い・・・。その「兄」はなんだか夫のよう。子どもの悪夢の話を延々とテープで流し続けるおかしな婦人。ローレンス・オリヴィエが演じるニューハウス刑事が介入してきて、やっとこのふわふわとした状況が少し締まってきます。この頃の彼は知性や経験からくる貫禄があって素晴らしい存在感ですね。

なんとなく最初からいやな予感がしてたんだけど、だんだん(本当はそんな子、最初からいなかったんじゃない?)という予感が確信に近くなっていきます。

一方で、ますます怪しくなってくる大家と老婦人、そして兄。一体誰を信じて、誰を疑えばいいの・・・。ここで圧倒的に信頼感があるのは刑事です。

・・・終盤、とうとう真実が明らかになるに連れて、実は割りにみんな真実を語っていたことや、怪しいと思ったのが当たっていたことなどがわかってきます。

 まぁ・・・なんて怖い映画でしょう。ヒッチコックの胃が痛くなる感じとも違う。小さい頃にお化けや妖怪や悪い人たちを怖がっていたのはこういう心情だったんじゃないだろうか。本当にこの監督の映画はすごいです。いやぁ面白い。この映画を見つけて、見ることができて良かった〜〜。