この監督だし、他の人の感想を見たらかなり怖そうだったけど、覚悟して見たらショックはありませんでした。ウィレム・デフォー、シャーロット・ゲンズブールという見慣れた人たちの演技だったこともあるかも。
「タルコフスキーに捧ぐ」と監督がいうのも、なんとなく伝わってくる。子供が部屋からいなくなるゆっくりとした映像、深い深い森の描写。でもタルコフスキーの映画には絶対ゲンズブールは出ない。絶対。
あと、タルコフスキーはここまで人間の欲望にずぶずぶに入り込んだりしない。恐ろしくクールだ。
深入りしてるんだけど、それほど重く感じなかったのは、映画の長さが104分と短めだからかな。とはいえ、楽しい映画ではなかったし、心にずっしりくる感じでもなかったです。トリアー監督の映画の中では、他の映画の方が好きかな・・・。