映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

エリック・ロメール監督「緑の光線」1909本目

なんだこの映画・・・ノンフィンクションみたいだ。普通にOLのような人たち、普通に年金生活者のような老人、キャッキャ言ってる赤ちゃんを抱いたお母さんたちが、現場音のまま日常的にお話をしてる。

バカンス先で食肉批判をしたりドストエフスキーを読んだり、という気難しいOLが、女友達にはボーイ・ハントを勧められ、自分は気乗りがしないのに一人で海に泳ぎに行ったり、なんかもう、うまくいくわけない休日。日本の映画にもありそう。可愛いのにオタクで普通のナンパに対応できない女の子の初めての恋、みたいなの。

ジュール・ヴェルヌの小説「緑の光線」って本当にあるの?(答:あるみたいです)

なんでエンディングの音楽が、怪獣映画みたいに不穏なの?

フランス人の感覚は全部はわからん、と思いました・・・。

今の日本の独身男女は、一人で旅行するのも簡単だし楽しく過ごせるよううまく企画されてるけど、便利すぎて「一緒に旅行できる友達を作ろう」って思う必要もない。気難しいデルフィーヌよりもっと出会いが難しい気がするのは、この便利さゆえ、という面もあるよなぁ・・・。

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