映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

イングマール・ベルイマン監督「秋のソナタ」1654本目

イングリッド・バーグマン!大変美しいおばさまだと思ったけど、声が渋くて誰だかわからなかった。このとき63歳。
昨日見た白黒映画「恥(1968年)」に出ていたリヴ・ウルマンが、10年後のこの作品でもまるでお嬢ちゃんのような感じなのも驚異的な若さ。このとき40歳。

ベルイマンの映画は、短いのに濃密だからすごく長く感じる。
彼の映画のテーマは、死とか純潔とか大きな問題から、夫婦や親子といった身近なものになっていったんですかね。この映画は「オール・アバウト・マイ・マザー」とかグザヴィエドランの「マイマザー」を思い出すテーマで、静かで反省もあるけど救いはないです。でもこんな傷を時々負ったりしながら、それでも毎日を過ごしてくのが現実なんでしょう。

ところで、「イングリッド・バーグマン」と「イングマール・ベルイマン」って並べて書くのって変ですね。二人とも姓はBergmanだもん。
あと、ベルイマンっていう名監督がいなければ、私はスウェーデンの映画をこんなに見ることはなかったし、リヴ・ウルマンっていう女優の魅力を知ることもなかった。彼がフィンランドノルウェーじゃなくてスウェーデンだったから彼女を見ることができた。ハリウッドなら他の監督に見出される機会もあるだろうけど・・・。小津安二郎がいたから原節子をハリウッドやヨーロッパの映画関係者も見ることになった、というのと同じことだろうけど、なんだか興味深いです。

秋のソナタ [DVD]

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