映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ニコール・カッセル 監督「私だけのハッピー・エンディング」1649本目

ケイト・ハドソンって「あの頃ペニー・レインと」のイケてるお姉ちゃんですね。11年ですっかり強く輝く大人の女性になりました。どちらの映画でも、周囲の人々へのファンサービスが忙しい、優しいけど本音を見せない女性って感じ。根っこから明るいって感じじゃないよね。日米問わず、夢を見させてくれるこういう優しさをみんな求めてるのかもしれません。

ガエル・ガルシア・ベルナルが出てるので見たのですが、まさかのお堅い医師とは!白衣を着ると真面目なタイプに見えなくもありません。でも直腸診で知り合うなんて・・・。相変わらずかわいいけど、いつもの熱すぎる役柄の方が脂が乗って割り増し感があるかも。

ここまで泣かせずにエンディングを迎える映画も珍しいくらいで、安心して恋人同士で見られるし、安心して死を迎えられそうな気までしてきます。ガエル君がちょっぴりお堅すぎた分、少しだけ点は低めだけど、こういう映画いいと思います。