映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

井上雅貴 監督「レミニセンティア」1633本目

日本映画とされているけど、監督(と少女)以外はロシア人、撮影地もロシアということなので、個人的にはロシア映画と呼びたいです。

画面が確かに、タルコフスキー的な湿度と重さのある美しさ。日本人とロシア人のハーフであるお嬢ちゃんも可愛くてちょっと個性的でいい。(実際ロシアにはアジア系とのハーフって結構いるんじゃないかな)ロケにお金かけてないぶん(失礼!)、会話劇なんだけど、”記憶”に関わるしつこいくらいの対話が私のイメージするロシアと一致していて、よかったです。どこか物足りないところがあるんだけど・・・どこなんだろう・・・。
もっと派手な画面?もっと出演者に動いてほしい?
でも、もっと見ていたいという気持ちになりました。もっと作ってください、ロシアで。