映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

デイヴィッド・リンチ監督「ワイルド・アット・ハート」1631本目

1990年、今から27年前の作品。

すごく「ツイン・ピークス」的な作品だなぁと思った。
ブロンド美女とか乱暴な若者とか、誰もが割にお人好しなんだけど、情熱が溢れすぎて極端な暴力や自傷やいろんなアクシデントを起こさずにいられない。

ローラ・ダーンって若い頃は、ドライブインのお姉ちゃんみたいな”ブロンド美女”系だったんだな。でも目元とか表情が知的。ニコラス・ケイジはあんまり印象が変わらないけど、この映画では初々しい感じがあります。
ウィレム・デフォーはこの映画では「キラー・ボブ」だな。キラー・ボブの方が、俳優として他で見たことがなかったからか、怖さに凄みがあったけど・・・。

デイヴィッド・リンチって結局のところどんな人なんだろう?と、ずっと気になってました。
ツイン・ピークスの警部は、アメリ星条旗のような、オバマよりトランプ的な、軍人みたいな人だ。なのになぜこんな不思議なアートっぽい映画を作るんだろう。
代表的な作品のおおかたを見たあとで思うに、彼は自分や誰の中にもある悪に救いとか赦しを与えてあげたいんだろうなー。悪に打ち勝つ愛がある、んだろうと思う。その悪はわりと深くて重い。そんな悪にも出口を作ってあげる。”善い魔女”が微笑みかけてくれる。と言うために彼は映画やドラマを作り続けるのかな。