映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

パオロ・タヴィアーニ 監督「グッドモーニング・バビロン!」1593本目

1987年のアメリカ・フランス・イタリア合作とキネマ旬報データにはあります。
言語は全てイタリア語なんだけど、口と合わないんだよな〜。みんな本当は何語で喋ってたんだろう?
アメリカでは英語、イタリアではイタリア語、かな、普通に考えると。

この映画もずーっと見たくて探してて、やっとVODで見つかりました。中古ソフトを買えばもっと早く見られたんだろうけど、あんまり所有欲はないからなぁ。

すごく長い映画なのかと思ってたら(それは多分「イントレランス」がベースだと聞いてたから)、まあまあコンパクトな映画だった。時系列がそこそこ長い割に。内容は、起承転結が激しいドラマだとなぜか思い込んでいたんだけど、この監督の「父パードレ・パドローネ」とか「サン・ロレンツォの夜」を思い出せばわかるように、人の思いとか感情とかを丁寧に描いた映画でした。それにしても本当に父系家族に激しくこだわる監督だなぁ。マエストロには7人の息子たち。末の二人がアメリカへ渡り、それぞれ結婚してまた男の子たちが生まれる。イタリアから渡ってきたマエストロが、D.W.グリフィス大監督と対峙する。イタリアって「ゴッドファーザー」が象徴するような父系社会なのかな?

二人の才能あふれるイタリアの兄弟が、心の奥に抱えるわずかな「違い」。
だけど最後は同じだ。という切なさで満たされます。

大げさな名作ではないけど、いい映画でした。
そして兄弟も親友たちも素敵〜。