映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

フィリップ・ド・ブロカ 監督「まぼろしの市街戦」1590本目

1967年のフランス映画。
DVD化されてない映画なのでVHSをレンタル。意外と画質は悪くないです。
フランス映画だけど言語は英語。英語吹き替え版なのかな?口の動きと声が合ってるかどうか、今ひとつよくわからない・・・。

第一次大戦末期のフランスの小さな町。イギリス軍とドイツ軍がせめぎあっていて、ドイツ軍の仕掛けた時限爆弾の着火をどうやって食い止めるか?という危機的状況の元、イギリス軍から送り込まれた兵士は伝書鳩のことしかわからない通信兵。街の人々はすでに逃げ出したあとで、鍵の外れた精神病院から出てきた患者たちと動物園の動物たちが自由に行き交う終末的な空間がそこにはあった・・・。

っていうお話で、映画のことを書いた読みものによく出てくる反戦カルト映画なので、ずっと見たくて探してたのですが、ツタヤの店舗レンタルなら大型店に置いてあることがわかって他の珍品とまとめて借りてきました。
映画を集中的に見始めた頃にはよく店舗にも行ってたんだけど、見たいもので店舗にあるものは大方見尽くしたつもりになってました。まだまだ珍品がありそうで、これだからまだ古いVHSプレイヤーが捨てられない・・・。

映画は予想に違わない面白さ。サーカスの祝祭的なワクワク感がありつつも、どことなく地味、でも質実剛健で皮肉なユーモアに溢れていて、フランス映画と思えないイギリス感がいっぱい。何しろ主役のアラン・ベイツがとても、濃いほうのイギリス顔で・・・(スコットランド人かと思ったら、北イングランドでした)(薄い方のイギリス顔は例えばベッカムとか。濃い仲間は例えばオアシスのギャラガー兄弟とか)。彼が好きになる、イギリス名コロンバイン・フランス名コクリコの女の子はジュヌヴィエーヴ・ビジョルド と言う女優さんで、ビヨークみたいな童顔で可愛いんだけどフランス系カナダ人だそうです。

最後の撃ち合いの情景とか、一度見たら忘れられないと言われているのもなるほどだと思いました。

追記。予告編を見たフランス語に堪能な友人から、これは実にフランス的なコメディだというコメントをもらいました。私はフランスの娯楽コメディをほとんど見たことがないのでイギリス的なのかと思ったのですが、そう言われると見たくなります!あと、KINENOTEにもWikipediaにもフランス映画って書いてあるけど、フランス語のWikipediaには仏伊製作って書いてある。私が見たのは全編英語吹き替え版だけど予告編は英語・フランス語が入り乱れてる。おそらく英米や日本に来たのはアーティストの英語版だけで、情報もそこで入れ替わってたんじゃないかな〜と思われます。