映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

スタンリー・キューブリック監督「非情の罠」1573本目

1955年、監督の商業デビュー作だそうです。
これより前に作られた「恐怖と欲望」の方がとんがっててスリリングな印象が強かった。
でもこの映画も、白黒反転した道を車で走っていくような映像とか、安いおもちゃみたいにブラブラと揺れるマネキン人形を殺りく?し続ける映像とか、変なとんがり方が新鮮です。
出演者のボクサー、ギャング、その女、はみんなキャラクターちょい濃いめで、当時の映画の出演者ステレオタイプのパロディのようにも見えます。わざと軽く安っぽい絵を見せようとしてる?
このいわゆる美人がなんか怖い人形をぎゅーっと抱きしめてるところとか、彼女がバレリーナだった姉と父と義兄の昔話をするところとか、トルコ人のような格好をした大道芸人?から、何を読み取ればいいんだろう。
・・・キューブリックもしかして若気の至りか?ひねりすぎてわかりにくくなってないか?
見てると緊張するのが、若い監督の気張った映画の特徴だと思うのですが、その特徴がこの映画にもあります。
当時私がこの映画を見ていたら、「気になるところのある監督で、次回作に期待」ってまとめたくなかったかもなぁ。