映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

今敏監督「東京ゴッドファーザーズ」1565本目

2003年の作品。
冒頭からワクワク、ゾクゾク、しますね。何がこんなにそそるんでしょう。
「パプリカ」で惚れた(ときにはもうとっくに亡くなっていましたが)今敏監督の作品で、今度は音楽がムーンライダース。いい趣味してるなぁ全く。
なんかこの監督の作品に出てくる人たちは、どんなに暗い顔をしていてもどんなに恵まれなくても、どこか明るい未来を信じてるような光を持ってる。戦後の映画の中の青年たちみたいに。だからこっちまでエネルギーが届く。

梅ちゃんが劇中で「ろくでなし」を歌う、なんてのも、愛がある演出ですね。
あー、本当に好きだこの監督。