うすらせつなーい、うすらさびしーい気持ち。
佐藤泰志が原作の作品には、どんなに若くてパワフルな俳優さんたちが演じても消せない灰色みたいなものが浮かんでいるのが不思議。
不思議で、雨ふりの空みたいに、暗くて美しい。
この作家もしかしたら、感受性が敏感すぎて、この人物たち(もし完全に彼の創作したものだったとしても)を見ているうちに胸がいっぱいになって、彼らの暮らしに「落ち」をつけることなどできなくなってしまったんじゃないかなぁ。ただ見ていることしか。
函館には2回行ったはずだけど、明るくて賑やかな場所しか見てない。
どの町に旅行しても、人が暮らしてるところをちゃんと歩き回らないと、何もわからない、ほんのちょっともわからないのかもな。
なんか、切なくてわびしいんだけど、誰かを抱きしめたいような暖かい気持ちにもなるね。
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