映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アン・リー監督「ブロークバック・マウンテン」1509本目

2006年のアメリカ映画。
すごい雄大な山々。アメリカってなんて大きな大陸なんだろう。

それはそうと、ヒース・レジャーも若いがジェイク・ギレンホールもまだ少年っぽい。
映画のジャンルが「ラブロマンス」となっていて、この二人が主役?え?と思ってついあらすじを見たら、この二人がそういうことなんですか。いくらまだ初々しいといっても、かなり無骨でごつい二人。

LGBTを認め、仲間として受け入れるのが普通になってきた昨今、人と人の愛のありようは大体把握したくらいのつもりでいたのに、こんな形もあるんだと知りました。
ヒース・レジャー演じるイニス・デルマー(なぜかいつもフルネームで呼ばれる)の不器用さと繊細さと無骨さが可愛くて、ジェイク・ギレンホール演じるジャック・ツイストの明るさや器用さが輝いてる。
普段ならイニス・デルマーのような男性が好きな私ですが、この映画を見てるとなぜか、自分がイニスになってジャックに愛されたい、という気持ちになってしまうのが不思議です。

こんな天国のような自然の中で、愛する人と二人だけで暮らすって、なんて美しいんだろう。