私この世界好きだな。
快楽の中に生きるかんじがいい。ろくでなしで全然かまわない。人は好きなように生きろ、と神様に言われて生まれてくる。何がいちばん欲しいかだけ考えて、死ぬまで生きればいいんだ。
パトリス・ルコントの作品を見るのが初めてってのは自分でも意外なんだけど、アラン・レネの(黒い霧以外の)作品みたいに、優しさと、愛し愛される喜びに包まれてる。
そうはいっても、二人のカップルがお互いを同じくらい求めあうとは限らない。
片思いの激しい恋が終わった後にこの映画を見ると、マチルダが世界一うらやましい、幸せな女性に思えてくるだろう。
彼女が行ってしまったあとのアントワーヌの駄目っぷりが、愛しくてたまりません。彼もまた、並ぶ人のいないくらい幸せな男だったんだろう、と思う。(なんとなく、「失楽園」の渡辺淳一に似てない?)
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