映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジュリアン・シュナーベル 監督「ルー・リード ベルリン」1466本目

このアルバムが出たのは大昔(1973年、43年も前だ)なのにルー・リードがやけに年をとってると思ったら、このステージ自体は2007年なんだ。KINENOTEの解説で初めて、彼がこの日までこの曲をずっと演奏しなかったことを知りました。ステージ向けではない曲が多い気もするけど、そうでもないか?

個人的には、初めて聴いた当時はウツになりそうな、暴力とドラッグと死の物語としか思えず、悪魔のレコード(実際はカセットテープ)だ!こんなもの聴いちゃダメだ!とか思ったものでした。

いやー、やっぱり暗いな。独特の絶望のような美しか、きらびやかさがあるけど、頭が重くなってきた。
なんでこんなのレンタルしちゃったんだろう、ベルリンのクリスマス・マーケットでテロが起こったこんな日に。
とことん落ち込むことで、次のジャンプに備える気か、私。

ところで、歌い方とかスタイルから、彼はDylan's Childrenの一人なのかと思ってたけど、年齢はディランより1つ若いだけだったのね。しかし、なんといっても、生きていないとノーベル賞はもらえない・・・よな。

ルー・リード/ベルリン [DVD]

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