映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョージ・ルーカス監督「アメリカン・グラフィティ」1404本目

なんと、コッポラ製作、ジョージ・ルーカス監督なんですね。スター・ウォーズ前の。割と、私の好きな、郊外の古き良きアメリカの世界なんだけど、最後が唐突に苦い。夢はいつか終わる(突然)ってことを、ことさら強調するのは、監督がまだ若かったからか?

ロン・ハワードが良すぎる。ダサいんだけど、若いころってみんなこういうダサかった瞬間があったよな、そういうのを素直に感じさせてくれてとても嬉しくなる。※この俳優がまさかのちに「アポロ13」や「ビューティフルマインド」の監督になって、アカデミー作品賞まで取るなんて!!
DVD特典に、出演俳優のオーディションのときの映像まで入ってて、映画の中と雰囲気が違う人も多いけど、彼はそのまんまだ。

音楽も甘酸っぱい。自分自身、アメリカのオールディーズを聞いてたのって、自分がラジオに貼りついてた小中学生の頃だから、幼さを思い出させてくれる音楽だ。うんと若い女の子をいたぶるような悪者が出てこないのもいい。
そんな気持ちのまま、このあと彼らはどんな大人になったかな・・・なんてことは、思わないほうがいいんだろうね。
アメリカン・グラフィティ [DVD]