映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

クロード・シャブロル監督「いとこ同志」1402本目

1959年制作のフランス映画。
ヌーヴェルヴァーグっていうそうです。
救いがない映画が新しいと言われた時代。
フェリーニの作品みたいに、美しい人たちが華やかなパーティ@豪邸に集い、田舎から出てきた堅物青年が巻き込まれて破滅していく。フェリーニの中の人たちには”自業自得”感があるけど、この映画のシャルルはただ振られて、ただ堅物なままで、バカにされて破滅するために上京してきたかのようです。誰も何も共感できないし、教訓も得られない。当時はその驚きに息をのんだのかもしれないけど、今は哀しいなぁと感じるだけの人が多いんじゃないだろうか。
せめてもう少し、シャルルの美しさを描いてあげてほしかった。真摯さとか優しさとか。
この時代は、純真な若者がなにかの犠牲になることが多かった時代なのかな。第二次大戦のなごり?
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