1959年制作のフランス映画。
ヌーヴェルヴァーグっていうそうです。
救いがない映画が新しいと言われた時代。
フェリーニの作品みたいに、美しい人たちが華やかなパーティ@豪邸に集い、田舎から出てきた堅物青年が巻き込まれて破滅していく。フェリーニの中の人たちには”自業自得”感があるけど、この映画のシャルルはただ振られて、ただ堅物なままで、バカにされて破滅するために上京してきたかのようです。誰も何も共感できないし、教訓も得られない。当時はその驚きに息をのんだのかもしれないけど、今は哀しいなぁと感じるだけの人が多いんじゃないだろうか。
せめてもう少し、シャルルの美しさを描いてあげてほしかった。真摯さとか優しさとか。
この時代は、純真な若者がなにかの犠牲になることが多かった時代なのかな。第二次大戦のなごり?