映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

オットー・プレミンジャー 監督「ローラ殺人事件」1399本目

1944年の作品。
これは面白い、素晴らしい映画でした。
ローラを演じるジーン・ティアニー、初めて見たけどなんて美しくて可愛いんでしょう。
彼女を取り巻く男たちも素敵。ドラキュラ役がはまりそうなクリフトン・ウェッブのダンディぶり、女ったらしのヴィンセント・プライス。知的でスマートな刑事役はダナ・アンドリュース。ストーリーは、どんでん返しのあるミステリーなんだけど、今ならこれをさらにいじり倒して3転4転させちゃって、必然性がわからないお話になってしまったりするところを、実に素直に展開しています。この時代の映画人ってある意味幸せだったのかもしれない、ひねり倒したりしないで真っ当なものを真っ当に作れたという意味で。
(逆に、今だって素直なものを作ればいいのかもしれないけど)

第二次大戦中にこんな完成度のミステリーを作れるなんてすごいです。自由を失わせない国は結局のところ生き延びる・・・のかもしれません。
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