映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アルフレッド・ヒッチコック監督「舞台恐怖症」1300本目

もうアメリカに渡ってからの映画なのに、なんでこれだけイギリス映画なんだろう。なんで白黒なんだろう。
制作後しばらくしてから公開されたのかな?

制作年が気になるのは、大好きなマレーネ・ディートリッヒが出ているから。初々しさが残る頃が一番好きだけど、この映画では美貌が衰えていないとはいえ、計算すると49歳。この貫禄。この年輪。若い頃から貫禄あったけど、もはや怖いものなしと見えます。

一方のジェーン・ワイマンの純朴な可愛らしさ。明るくて賢く、行動力のある若い女性です。
幼なじみで孤独なジョナサン(リチャード・トッド)を守ろうとするけど、スマートな”ただのスミス”刑事(マイケル・ワイルディング)に初めて会ったときから惹かれます。この男性二人、とても素敵。

彼女の父親もずいぶんユニークです。父の好奇心があって、娘の行動力がある。母親のほうは、おばあさんのようですが。

ストーリーはヒッチコックらしいけど、どんでん返しのやり方が<以下ネタバレ>ちょっとズルいな、今回は。あと、ディートリッヒがあまり凹凸のない悪い女として描かれてるのはもったいない。もう少しなにか、彼女の弱さとか優しさとかも見せて欲しかったなぁ・・・。