映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

パトリシオ・グスマン監督「真珠のボタン」1286本目

「光のノスタルジア」は流して見てしまいましたが、こっちはむごい過去のできごとを見せつけられて、ずっと苦しい気持ちで見ました。2本のドキュメンタリーをこの順番で見られてよかったんだと思います。

チリは日本から見てまさに地球の反対側の国。
過去に、戦争が強い国々がそうでない国々の人々に残酷なしうちをするということは、世界のあちこちで起こっていたのだと思うけど、遥か彼方のあの国の果てでもこんなことが起こっていたなんて。

裸の体じゅうにペイントを施す不思議な文化をもつ先住民「セルクナム族」のことは、ネットで見て知っていたけど、その彼らが入植者によって全滅させられたというのは、本当に切ない。切ない・・・。

監督は、ただ悲しいとかひどいとか訴えたかったんじゃなくて、また新たな争いを起こしたかったんじゃなくて、さまざまな先住民の彼らの美しさや愛嬌や独特の個性をみんなに知ってほしかった、彼らが生き生きとしていたことをわかってほしかったんだろう、と思います。
がんばって見に行ってよかった。