映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ベン・シャープスティーン、 ハミルトン・ラスク監督「ピノキオ」1277本目

監督名を出してもわからないと思うけど、ディズニーアニメのピノキオです。

なんて美しい色彩、なんて可愛い子供や動物達の表情。何も知らずに見たら、どこかの立派なアニメ製作会社の最新作だと思ったかも。1940年の公開ですって!戦前ですよ。白雪姫が1937年に作られたことを考えれば、驚くには足りないのかもしれないけど、こちらはさらに色彩感覚に新しささえ感じます。ジブリのアニメの背景の美しさに驚いた人は、こっちも見てほしいです。なにしろ76年前ですからね!

ストーリーは、子供むけにかなり原作を変えたらしいけど、それでも嘘をつくと鼻が伸びたり、体がどんどんロバになったりするのは、子供にとっては、けっこう恐怖じゃないかなと思います。
アニメに興味のある人は必見かも。製作技術に関しては、白雪姫だけじゃなくてこっちもすごいです!