映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

オリヴァー・ストーン監督「7月4日に生まれて」1275本目

1989年の作品。オリヴァー・ストーン監督作品は「JFK」しか見てないけど、あれが1991年。それより前の、トム・クルーズがまだ美少年といえた頃の作品。

ここ2、3年で浴びるほどアメリカの反戦映画を見てきたので、刺激を受けることはもうありません。むしろ安易な展開だし、全体的に、荒いかんじもする。たとえば、家族も友達も誰一人戦争賛成ではないところで育ったのに、戦争に行くといったときに、誰も反対しなかったのはなぜ?それなのに満身創痍で帰ってきたときになんとなく冷たい空気がただよってるのはなぜ?撃ってしまった若い軍人の親があまりに簡単に赦してない?簡単に反戦活動家になって、それでめでたしめでたし?と、その手の映画を見すぎた頭でっかちな私は思ってしまうのでした。

アメリカ人で、戦争って何?ということをまだ何も知らない若い子とかに最初に見せるにはいいと思います。