映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ダミアン・ジフロン監督「人生スイッチ」1271本目

これはアルゼンチンの監督の映画だそうです。やっぱり中南米の映画監督って好き。
感情はこんな風にどかーん!と放出したほうがいい。出さないと鬱屈して何も解決しないままになっちゃうんだよね。いつも熱くて、常にやりすぎちゃう人たち、どうしようもなくって、おかげでいつも大惨事に終わっちゃうけど、人間ってそんなもんだよね?それでいいんだよね?

第1話は、逆恨みの常習犯である中心人物の男が、名前しか出てこないのがすごく良いですよね。みんなが彼のことを噂してるのに、一切顔を出さない。(「レベッカ」「桐島、部活やめるってよ」方式)結末もどかーんときます。第2話、レストランにたまたまやってきた宿敵に、本人でなく前科者の調理人(女性)がなぜか勝手に報復する。面白いし怖いけど、これは南米の映画とかで見たことあるっぽい感じ。第3話「エンスト」も、ラテン系の攻撃・逆上パターンがスリリングで面白い。オチも笑える。第4話駐車禁止切符に逆上する不平男、最後に報われるのがラテン式。第5話金持ちの息子が親の車で事故る、というこれもよくあるパターンだけど、買収交渉がメインになってるところがやっぱりラテン式?第5話、結婚式で夫の浮気に気づいて大炎上する花嫁のお話・・・これは人間ドラマなんだけど、新郎新婦役の熱演と、いくら傷ついても弁護士まで連れてきても、ぶちまけあった後に愛が最後に勝利するので、それまでの騒ぎが大きかった分、幸せな気持ちで終われました。

どんなに愛してても他の人を好きになることはあるし、他の人を好きになっても、夫や妻に戻ってくることもある。戻って来たあとでまた浮気することもある。だけど家族はずっと家族。・・・というような川の流れのような大きなテーマに最近興味があるので、この第5話は夫婦の愛と浮気を描いた映画のうち、特に印象に残るものになりそうです。