映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ガウリ・シンディー 監督「マダム・イン・ニューヨーク」1262本目

面白かった。じわっと満足感があって、幸せなきもちになれる映画でした。
主役の「古風な主婦」を演じたシィリデヴィが綺麗で可愛い。
彼女に一目惚れするフランス人シェフも素敵よ。
サリーを着たインド女性が、ニューヨークでサリーのまま暮らして、英語が上達して異国人に愛されて・・って荒唐無稽っぽいけど、カフェでの失敗や、語学学校の初心者クラスへの入学など、設定に無理がなくてスルッと入っていけます。

家庭に満足していなくても、別れたいわけじゃないし外に恋人を作りたいわけじゃない。
でも、素敵な男性に熱く気持ちを語られたことで、自信と幸せを取り戻す・・・・ってわかるわぁ〜(←オバさん)

同じクラスのダイバーシティたっぷりの生徒たちが、いい味出してるんですよね。
インド系(ネパール?スリランカ?だっけ?ごめんなさい)の二人もいいけど、スペイン語のおばちゃんも、ゲイの先生も、無口なアフリカ系も、キュートなチャイニーズギャルも、なんかみんな素敵。

飛行機の隣にたまったま乗り合わせたアミターブ・バッチャンって、「華麗なるギャツビー」で怪しいギャツビーの連れの役をやった人ですね。
なんだろうこの存在感。

手元に置いといて、なんとなくぱっとしない時なんかに見るといいかも、です。