映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

マーティン・スコセッシ監督「ケープ・フィアー」1258本目

マイ・インターン」を見た友達と、「デニーロすっかり好々爺になっちゃって、あの恐ろしい殺人鬼の映画と同じ人と思えないー、あれ何だっけ何だっけ、そうそうケープ・フィアー」って会話をしたので、見てみました。(笑)

確かに、怖い。悪い。「タクシー・ドライバー」の底知れない狂気とも違う、”恨み”のパワー。
冤罪で長い間刑務所に入った、今なら「俺は絶対やってない」的な映画の主役になって世界中の涙を誘う立場の男です。なのに、まったく共感を誘わない。薄ら笑いに、相続したお金で派手な車に乗っていて自信満々。
オリジナル作品の犯人役だったロバート・ミッチャムが、シニアな判事を演じてますね。あまりに貫禄があるので、最初気づきませんでしたよ。濃い存在感のあるいい役者さんですよねーー。グレゴリー・ペックも”うさん臭い大物”感ありあり。

ジュリエット・ルイスって、なんか普通っぽくてあんまり好きじゃないけど(日本でいえば池上季実子っぽい)、小娘にしては腹が据わってていい演技ですね。ジェシカ・ラングはいつもセクシーだけど、この映画では小娘の興味津々な感じのエロさほうがが強いです。

流してみても楽しめるけど、各場面でキャラクター描写(すごい刺青とか)や人間関係(今、娘は父の味方か、犯人の味方か?等々)の成り行きが常にスリリングで、見てる者を落ち着かせません。

ブルーレイに収録されているメイキング映像も面白かったです。