映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

原恵一 監督「はじまりのみち」1247本目

木下恵介監督、偉大だなぁ。
人間の情感の本当のことを、深く深く見ていた監督だ。
この映画は、それでいいんだよね?
実際に木下監督が「陸軍」のあと戦争が終わるまで、どんな風に過ごしたか。ドキュメンタリーではないから、原監督の気持ちに沿って追体験できればいいんだよね。

新藤兼人監督が好きで、彼が駆け出しの脚本家時代にいかに厳しく鍛えられたかという話から入っているので、木下監督はなんとなく怖い人なのかなと思ってたけど、頑固すぎるくらい頑固に、人間の気持ちを描くことを止められない、仕事に誠実な人なんだなと納得しました。

「陸軍」も見てみなきゃ。