映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

マーク・ロマネク 監督「わたしを離さないで」1230本目

キャリー・マリガンいいですね!
人間味と暖かさがある。こういうテーマのドラマには絶対必要な、生身の人間の、手を触れると温かい感じ。
命ってなんだろう?どっちにしても限られた時間なんでしょう?
がんで余命わずかと知ったわたしの友達が、「テレビのスイッチを消すようなものだ」と言ってたことがある。
もしそうだとしたら、自分という番組が60分番組で1年間続くのと、1回だけの90分番組なのと、どっちが「いい」んだろう?

カズオ・イシグロ自身が作品について語る番組を見たことがあって、彼の思いの真摯さに胸を打たれました。
突き詰めて突き詰めて、それでも割り切れない何かを受け手に提供するんだ。単純にどこかいいところへ連れて行ってくれるような作品を、彼は作らない。その思いを受け止めて、映画はしずかにていねいに進んでいきます。
とても誠実な、いい映画でした。