映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

シドニー・ルメット監督「オリエント急行殺人事件」1228本目

1974年の作品。
私これ見たことなかったのかな〜?なんとなく覚えがありません。
クリスティはかなり好きで、小〜中学生の頃に文庫本をたくさん読みました。しかしやけに鮮明にストーリーを覚えてるのはなぜだ?・・・わりと最近、テレビで新作ドラマが放映されたんだな。それもこの映画もかなり細部が一致してる気がするので、両方とも原作に忠実なんだろう。

ポワロは今BBCでやってるシリーズとルックスがそっくりなのに、語り口は全然違うのね。
ローレン・バコールの「女優よ!」オーラがいい。イングリッド・バーグマンはこのときもう60歳くらい、それにしては若くてきれいだけど、ずいぶん地味な役柄です。

トリックはひねりが効いていて、人の心の盲点をついて鋭い。
結末は、勧善懲悪というか原始的、ムラ的懲罰で、少しだけ「それでいいのか?」という気持ちが心をよぎるけど、クリスティはこういう場面では必ずこういう結論を下す人だ。遺された人たちが一番生きやすい、納得感があってさらなるリベンジを起こさせない結論。女性的なバランス感覚なんだろうなぁ。