映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジャン・コクトー監督「美女と野獣」1218本目

1946年の作品。「オルフェ」より4年も前です。
しかしすごい完成度。耽美派ですねぇ、コクトー監督。

白馬マニフィークのたてがみがキラキラするのは、ラメかな??こんなに美しい馬は見たことないです。
野獣の館は魔法の館というかんじで、たくさんの人が壁のあちこちから館を支えています。みんな妙にしずかで礼儀正しい。壁の彫像は、人が仮面を被ってるのかな、目だけキョロキョロと動きます。

ラ・ベルが初めて手袋を使って移動したときの、壁からぶわっとドレスが開くような現れかた。それと、最後のシーンで二人手を取り合って、空へ消えていく場面の、ドレスの裾が空気を含んで広がる姿。ほんとうに夢のようにロマンチックで美しいです。

野獣から王子になる人、青年から野獣になる人、みんなジャン・マレーなのですが、彼って本来わりと野獣派の風貌だから、この映画のために発掘された俳優なんだとしたら納得です。