ファンタジーだ。
ドキュメンタリーでない限り、どんな映画を見ても、世界の厳しい現実を如実に伝えて胸にくる・・・ことはなくて嘘っぽいけど、この映画はもうファンタジー。
ほとんど他の国の人と本気で付き合ったこともないし、海外で過ごしたこともあんまりない人が、想像というより誰かから聞きかじったことだけで映画を作ってしまった感じ。出演者の感情的な部分の詰めもあまい。
アクションもあまいし背景の詰めもしてないし、あらゆる意味でつらい映画だった。
ごめんなさい。ほめるところが見つけられない。
この監督の映画は「顔」「どついたるねん」「魂萌え」はとても好きなので、変に知らない外国のことなんか描こうとしないで、場末の人間たちを泥臭く描き続けてほしいです。