映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

フランシス・ローレンス 監督「コンスタンティン」1194本目

見ないつもりだったのに、たまたまテレビつけたらやってて、ちょっと引き込まれてしまった。
画面の作りがなんとなくちょっといい。アメリカ人ならsexyとか言いそうな。

あとね、キャスティングがすごく気になるんですよ。
キアヌ・リーブスは・・・演技がこなれてなくて、青白くてキレイ。いつものように。(そこがいい)
レイチェル・ワイズはいつものように可愛い。(この人とかノラ・ジョーンズって、男性に振られることなんて絶対ないんじゃないかしら、というくらい可愛い)
ティルダ・スウィントンがガブリエル大天使、ピーター・ストーメアコーエン兄弟作品のあの人)がサタン(どうも弱そうな感じもする)、シャイア・ラブーフニンフォマニアックの運命の男)も、静的な役だけどちょっとクセが残る。

戦いのあとに、アンジェラが立ち尽くすビルの屋上に、ジョンが近づいていく。そのときの女性のシルエットと、うす青い空のコントラストが何かすごく美しかったりする。こういうセンスって独特なんだよね。そういう意味で、独自の注目すべき美学のある、凡作・・・あっ言い過ぎた、でも好きなんですこういう映画。

このあとこの監督は半ガー・ゲームシリーズで一世を風靡するんだな。あれはあれで面白い。で、何よりも、ジェニファー・ローレンスが素晴らしすぎる。あれもキャスティングが絶品ですね。

こういう、期待しないでいいものに出会えるから、テレビの映画って続けて欲しいです。