映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

園子温監督「リアル鬼ごっこ」1192本目

<ネタバレあり>
すごいな〜、「ラブ&ピース」とこれが対になって、こっちが2015年の園子温の血みどろ面、あっちがファンタジー面という感じ。久しぶりだな、ギャグじゃなくて怖さの伴う血みどろは。

「シュールに負けんな。世の中はいつだってシュールなんだ。」
「みつこ、あんたがなんとかしないと。よく考えて。」
って言われてもなぁ!

そんな伏線をずっと張ったまま、みつこ=けいこ=いずみは、やがて殺戮をされるほうの仲間から、する方へと転じています。面白い。やっぱり変だ。

この追い詰める感じ(女優たちを追い詰める感じ)、追い詰められる感じ(女優たちが底力を絞り出す感じ)、スカッとするなーと思う私は、ただの園マニアでしょうか。

トリンドル玲奈は想定内、真野恵里奈は常連中の常連だけど、篠田麻里子サマは意外な人選。でもこれもなかなか破壊力があっていいですね。
悪役の二人の女性(先生)、屋敷紘子と三田真央、極悪っぷりがいいですね。アキ役の桜井ユキも大熱演。

そして、「あたしたちで遊ぶなーーーー!」と叫ぶ彼女の切実さと物悲しい音楽。
ゲーム・オーバー
ごめん、これを美しいと私は思った。
園子温やっぱりすごいわ。

なかなか自分だけ死なない主人公。
ゲームの中で絶対に起こらないこと、それが主人公の自殺だもんね。
死なせてやれば?自由にしてやれよ。って、一回言ってやりたかったんじゃないかね、監督は。