映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

J・A・バヨナ 監督「インポッシブル」1176本目

ナオミ・ワッツやっぱり最高。
美人の役をやれば美人に、不美人の役をやれば普通に見える。
死にかけている役をやれば死にかけるし、元気な役をやれば元気だ。
ユアン・マグレガーも大好きだけど、彼は何をやってもユアン・マグレガーだ。
この映画は中休みがなく、最初から最後まで当事者の気分で駆け抜けてしまえるところがすごい。
ほかの家族の気持ちも、倒れている人たちや看護する人たちの気持ちも、痛いように伝わって来る。

本当に、別れ別れになりつつも、生き残った5人の家族がいたなんて、すごいです。もっと不幸に見舞われた人もたくさんいたけど、一つでもこういうストーリーを見ることができてよかった。