映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

フレッド・ジンネマン 監督「ジャッカルの日」1148本目

データベースを見るとアメリカ映画ということになってるけど、どっから見てもBBCのテレビ映画みたいな感じ。みんなイギリス英語だし、女優さんもイギリス美人っぽいし、作りもなにもかもイギリス的。
しかし舞台はフランスで、ドゴール首相の暗殺未遂事件がテーマです。
原作者はイギリス人だけど。アメリカでどうやって映画を作るとこうなるんだろう?

ストーリーはありがちなのかもしれないけど、一見普通でじつにスマートな殺し屋と、一見おっさんだけどじつに粘り強い刑事が、見応えのある攻防を続けます。映画ってこういうふうに作ると、こんなに面白くなるんだ、というお手本みたい。

しかし、こんなに計算しつくされた犯罪でも、いまなら国境で金属は探知されちゃうし、パスポートはICチップであっという間に情報がヨーロッパじゅうにシェアされてしまうし、なかなかうまくはいかないだろうなぁ。

ラストがまた、イギリス的にブラックでじわじわきますね。
身分を上手に隠せたということは、犯人が誰だか最期までわからないということだ。失敗したらそんな最期を迎えるのがこの商売の行き着くところ。

この賢い殺し屋、いまハリウッドで映画化するとしたらマット・デイモンかな?
フランス国内での収録部分も、全部英語で通してるところにちょっと違和感がありました。