映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

オーソン・ウェルズ監督「黒い罠」1140本目

若干、期待外れかなぁ。
じわじわと主人公、犯人、あるいは観客を追い詰めていくスリルがあまりなかった。
ラストの対決シーンは見応えがあった。冒頭の長回しはじっと見とれてしまった。けど、構成が・・・・と思うのはやっぱり、ハリウッドで勝手に編集して短縮してしまったからなのかな。

オーソン・ウェルズは、かなり太ってなんとなく不健康な感じ。
悪の大物「グランディ」と存在感がかぶってるところがあって、ちょっと惜しい。
ジャネット・リーは美しいけど、チャールトン・へストンは、普通にアメリカ人なのに、猿になったりエジプト人になったり、今回は顔を黒く塗ってメキシコ人だけど「ああ、そうか」と妙に納得。
私の大好きなマレーネ・ディートリッヒは、エキゾチックな占い師なので今回は黒髪。ずいぶんハクがついて貫禄があるなぁと思ったら、この頃57、8歳ですか。それにしては美しさはそのままです。しかしラストで突然海辺に現れて決め台詞を吐いて去っていくなんて、劇画タッチすぎる!

やっぱり、監督の意図を極力生かした「完全版」を見るべきなんでしょうね。