映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

塚本晋也 監督「六月の蛇」1129本目

2002年、いまから13年前の作品。
白黒、というよりブルーブラックの画面が金属的で、一種の美しさがあります。
黒沢あすかがとても綺麗だけど、超地味な女性が思い切りセクシーになる、というこの設定は、ちょっと”男のロマン”っぽいなぁ、女性のセクシュアリティというより。(女性が作ると多分、主人公は髪が長くてもう少しカラフルな、やぼったいというよりピンクのブラウスみたいな、保守的な女性らしい服装なんじゃないか)

監督の熱が、ためてためて最後に爆発!この爆発の瞬発力が魅力です。ちゃんとカタルシスが得られる爆発っぷりでした。