映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ピート・ドクター監督「インサイド・ヘッド」1128本目

友人たちの前評判がよかったので見てみた。面白かったけど、「深い!」とまでは思わなかったなぁ。
小学生くらいの、自分のなかのモヤモヤが理解できない子供には、いいガイドになるかなと思う。
ライリーはこれから、怒りや、映画にまだ出てきてない憎しみとかにとらわれることがあるだろう。そうなったときにも、自分のなかに自分も知らない感情があることがわかれば、少し対処しやすいかもしれない。

でも思ったのは、ここまで100%両親の愛情に包まれてる子供ばかりじゃないからなぁ、ということ。
いい親じゃない親もたくさんいる。もしライリーが親の愛を受けられない子供だったらどうすればいいんだろう。特別な思い出を封印して、何も感じないような顔をしてやり過ごすしかないのかもなぁ。
などと余計な心配をしてしまうのでした。