この監督はとことん誠実な映画づくりをする人だな。と感じました。
「聖なるもの」振付家ピナ・バウシュとそのバレエ団を取り上げたドキュメンタリーです。
名前は聞いたことがあったけど、多分この人たちの踊りを見るのは初めて。
あまりに美しくて感動しました。
彼らが踊っているのは「人の心」なんだな。愛、痛み、美、悲しみ、孤独 とダンサーの一人が言ってた。
言葉を使った映画を見ているのと比べてなんの違和感もなく、表現しようとしていることが伝わって来る。
この世界を作り上げたなんて、ピナ・バウシュって人は。
ここまで感情を描出できる肉体ってのは、いったいどうやってどれくらいの時間をかけて作ってきたんだろう。人間ってすごい。
もっと見たい、ずっと見ていたいと思いました。