映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ヴィム・ヴェンダース監督「東京画」1091本目

1985年。ちょうど私が上京した頃の東京の風景を、小津を愛するドイツ人映像監督が拾い上げていきます。
何十年も前の東京をそこに探しても何も見つからないけど、彼は過去にこだわらず現在の(バブルまっただ中の)東京を凝視します。
その視点は・・・ピーター・バラカンが出てる「Begin Japanology」みたいだ(笑)。
美しいものも面白いものも、意味わからないものも、すべて面白がって深掘りする番組。

当時は「小津の東京はもはや地球上のどこにもない」というようなことを断言する人が多かったかもしれないけど、今は河瀬直美とか是枝裕和といった、無作為な一般の人たちを取り上げる監督が世界的に広く知られるようになっているので、形を変えながら東京も小津監督的な感性も引き継がれている、と考えるのが普通になってきてるんじゃないのかな。と思いました。