映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

グザヴィエ・ドラン 監督「マイ・マザー」1083本目

いま話題のグザヴィエ・ドラン監督の初監督作品。初めて彼の映画を見ました。
たった19歳のときに撮ったなんて信じられない!
すごい色彩感覚。独特の美しさをもつ小物の数々の使い方。インテリアにしろファッションにしろ、見た目からどういうことが伝わるかを完全に熟知していて、小出しにしてきているように感じます。
人間がしっかりと描けてる。せりふの言葉遣いにしろ間にしろ、ユベール、母、教師、アントニン、それぞれが生きてそこで生活しているようです。

母に「ぼくが今日死んだらどうする?」「(明日私も死ぬわ)」
ボーイフレンドに「今日1日くらい休めるんだろ?」「・・・いい加減大人になれよ」
自伝的なのかなと思わせる作品を自分で演じながら、視点は”遠い目”でその場面を眺めているように冷徹。冷徹なのに演技は真に迫っています。この監督は、原作、脚本、演出、美術、主演、ぜんぶ彼の世界にできるんだ。
いやー、すごい才能が出てきましたね。

原題の「I Killed My Mother」は、センセーショナルだけど、最初の方の「母は死にました」という場面の、この映画のストーリーが動き始める部分のことを言っていて、テーマはそんな母と子の共存なんだと思います。

3D+4DXのジュラシックパークもいいけど(来週行く予定)、こういう映画も大好物です。彼の作品は、これからぜんぶ見ます!