映画と人とわたし

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

クリント・イーストウッド監督「硫黄島からの手紙」1074本目

続けて見ました。
日本人が見る順番としては、あっちが先でこっちが後、というのが正しかった気がする。
同じ戦闘場面で、同じ壕のあっち側とこっち側で撮影してる。ぞっとする。
同じような若い男の子たちが、同じような枯草みたいな色の軍服を着てるのに。
あっちの軍にいた子がこっちで捕らえられてる。胸が詰まります。

両方の視点から、あくまでも、戦わされたのは、何人と何人、じゃなくて、若くて美しい人間どうしだということを描こうとしてくれた。監督って、いつも少数民族とか移民とかに暖かい映画を撮るもんなぁ。この映画を撮ってくれてありがとう、と思います。

アメリカの象徴が国旗掲揚だとしたら、彼らが狂信的だと感じていた日本の象徴は、家族に宛てた手紙。
国旗に化体させられたアメリカの利益。手紙に書いた気持ち、書けなかった惨状。どちらから見ても、こんなのはだめだ。